投資信託のファンド選びでただ1つ絶対にやるべきこと

  • 2020年7月6日
  • 投資
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口座開設してNISA口座も開設していざ購入や積立を始めるときにファンド選びがわからなくて挫折した人、間違った商品を選んで失敗して投資からドロップアウトした人をこれまでたくさん見てきました。

 この記事では投資信託で運用を始めようと思ったけど、「ファンドをどう選んだらいいの分からない」と思っている人が、いちばん初めに考えるべきことを説明します。

資信託のリターンに影響するもので唯一自分で選べるもの

ファンドを選ぶ際に、初めにすることで最も重要といっても過言ではないことはとにかく手数料が安いものを選ぶことです。

どのファンドがよいか、雑誌の特集をみたり金融機関に相談に行くことはあまりお勧めしません。

雑誌の投資特集は証券会社が広告を出している事が多いです。ですから証券会社が儲かる(買ってほしい)商品がおすすめとして載っていることが考えられます。

また、金融機関に相談に行っても手数料の高いファンドばかり勧められて、その場で購入手続きが出来てしまうという意味ではさらにたちが悪いかもしれませんね。

金融機関で働いている私が言うので間違いありません。ろくなファンドをすすめられませんよ(笑)

なぜ、投資信託は手数料が安い商品を選ぶことが大切かというとことを解説していきます。

リターンが決まる条件

もし何か1つファンドを購入するとして、その投資信託のリターンは以下の3つの条件によって決まります。

①市場の値動き
市場がどうなるかはどんな天才投資家もわかりません。自分でも変えることもできません。

②ファンドの運用スキル
投資信託は専門家が運用してますが、専門家次第ですし過去の成績もあてにはなりません。

③手数料
唯一初めからわかっていて自分で選ぶことができるところ。自身で同じ内容でも安いものを選べます。

 

つまり、投資信託の値動きやファンドマネージャーの運用スキルはわからないけど、手数料だけは3つの条件のうち唯一、購入時にわかっていて、さらに自分自身で選ぶことが可能だということですね。

ファンドに掛かる手数料

手数料は主に購入手数料と運用管理費用(信託報酬)、信託財産留保額があります。

①購入手数料  
  購入時に一度だけ差し引かれるもの(無料~3%程度)

運用管理費用(信託報酬)
  保有している間かかる手数料。資産の中から年間数%が毎日日割りで引かれる(年あたり0.05%~2%程度)

託財産留保額
  投資信託を解約する時の手数料。最近は「なし」のものが多い(0.5%程度)

購入手数料はネット証券なら無料が当たり前になってきているので、まずは無料の商品を選びましょう。

そして実はいちばん大事なのが運用管理費用(信託報酬)です。

なんだ、購入手数料より安いじゃないか

ここがいちばん重要なところです。購入手数料はいちどきり数%取られたらおしまいですが、信託報酬は保有している間ずっとかかります。

年間1.5%だとしても10年保有すれば資産の15%程度取られてしまう可能性もあります。

金融機関でも購入手数料のことはしっかり説明しますが、信託報酬の説明はさらっと終わりますし、実はよく理解せずに販売しているのが実態です。

マラソンで2メートル後ろからスタートした上に、20kgのおもりを背負わされて走ったらたまったもんじゃないですね。それこそリタイアです。

同じ内容の投資信託でも信託報酬のわずかな差で長期でみると大きな差になります。どんなポートフォリオ(どんな資産に投資するかの配分)にするかよりもはるかに重要なことです。

SBI証券ホームページより

「このファンドは運用成績を上げるために費用が掛かるから、信託報酬が高いんですよ」なんて説明をされたなどと聞きますが、関係ありません。

証券会社のファンド一覧から信託報酬の安いものを絞り込む

投資信託を購入したり積立てる場合、基本的にはネット証券一択ですので、まずは証券会社のファンド検索画面から信託報酬の安いファンドを絞り込みましょう。

ネット証券は「楽天証券」か「SBI証券」がおすすめですが、特に初心者の方には「楽天証券」が操作がしやすかったり楽天ポイントがついたりとおすすめです。

残念ながら楽天証券のファンド検索画面から信託報酬での絞り込みは出来ませんでしたが、SBI証券では0.55%以下で絞り込むと約2600件の中から290件程度に絞り込めました。

その中から、国際株式だと約70件、国内株式だと50件程度と絞り込めますので選ぶことができるのではないかと思います。

基本的には「つみたてNISA」の対象商品になっているファンドを選べば間違いないですのでそちらから検索をかけるのも1つの方法かと思います。

それでも更に絞り込みたいという方は以下の記事に具体的にあげています。

投資信託において手数料は最重要項目

投資を始めると魅力的に聞こえる新しいファンドがネットの広告にあったり、証券会社から勧められたりします。

インデックス投資は短期での売買を繰り返すわけではなく、長期で保有して世界がこれからも良くなっていく事にかけていく投資スタイルです。

長期で保有するからこそ保有中にかかるコストの影響は大きくなりますから、最初の判断基準にすると大きく間違えることも少なくなると思うのでぜひ参考にしていただければと思います。