投資信託を解約するタイミングと注意したい事

  • 2020年2月29日
  • 投資
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インデックス投資を始める時は、長期投資が大切という事を理解しているものの株式が急落したり、急上昇すると不安になったり嬉しい気持ちから相談の連絡が増えます。

これ以上下落してマイナスになるのは嫌だから、今のうちに利益確定したいんだけど
 
株価が上がって利益が出ているし解約しようかな
これ以上、下落したら困るから損切するよ

もちろん投資は自己責任なので、自身の判断にはなりますが解約する前にもういちど確認したいチェックポイントと注意点を考えてみました。

毎月分配型や、テーマ型などの投資信託や高コストなぼったくり投信ではなく、低コストなインデックスファンドを保有していることを前提としています。

投資信託を解約するタイミングとは?

(1)お金が必要な時

まとまったお金が必要な時には、一般的にはまず預貯金など無リスク資産から取崩す事になると思います。その場合、リスク資産(投資信託など)と無リスク資産(預貯金)のバランスが崩れます。

取崩す金額にもよりますが、これまでよりもリスク資産の割合が多くなりますので、当初予定していたよりもリスクが高くなったと感じれば、投資信託を解約してバランスを取り直す必要があります。これをリバランスと言います。

もちろん無リスク資産では足りないくらいの金額が必要な場合も、当然ですが解約することになります。

(2)自身のリスク許容度を超えた時

投資を始めた時に、リスクをどれくらい取れるか、金額を決めて投資信託を購入すると思いますが、価格が上昇すると金額の振れ幅も大きくなります。

例えば、先進国株式のインデックスファンドであれば、大きな価格変動があると3割ほど上下に振れ幅があるので、価格が500万だと大きな下落があった場合、約130万ほど下がる可能性があります。

しかし、1000万だと同じ3割でも330万ほど下がる可能性があるので、この金額が自身のリスク許容度を超えているようであれば、資産のリバランスをする必要があるでしょう。

相場が下落しているときに不安に感じるのであれば、リスクを取りすぎている可能性が高いと思います。当初購入した時には大丈夫と思っていても、価格が下落すると、少しの下落でも不安に感じられる方はいらっしゃいます。

(3)そのファンドを買った理由がなくなった時

インデックス投資は、経済が長期的には右肩上がりであることを前提に投資しています。途中、短期的な変動はありますが、そのリスクを投資家が受入れるかわりに平均5%のリターンを得ることができます。

インデックス投資をやめる時は、インデックス投資を始めた理由が無くなった時です。

例えば、日本やアメリカ、世界中の経済が永遠に後退し始めて、技術の進歩どころか、文明さえも退化して原始時代のように物々交換によって成り立つ世の中になると判断した時には解約する必要があるでしょう。

そのような世の中になるとしたら、ハイパーインフレが起こって、現金はとっくの前に紙切れになっているでしょう。

デマの拡散でトイレットペーパーが買い占められて、店からなくなったというニュースがありましたが、そのような時代になったらお金でおしりを拭いたほうが早いかもしれませんね。

解約する際に注意する事

(1)利益確定と損切

これだけ上がったのだから下落して利幅が小さくなりたくないと、利益確定したいと言われる方がいらっしゃいます。価格が上がるか下がるかの確率は、どちらも半分です。

インデックス投資を始めた前提をよく思い出しましょう。

逆にマイナスで、これ以上の含み損におびえている方も同じことが言えます。ご自身のリスク許容度をもう一度確認しましょう。

(2)リターンの減少

解約するという事は、リスク資産が減少しますので当然ですがリターンも減少します。

リターンを優先して過剰なリスクを取ることはおすすめしませんが、働いてくれるお金が減少することも考える必要があると思います。

インデックスファンドを解約する時
・お金が必要な時
・リスク許容度を超えた時
・そのファンドを買った理由が無くなった時
 

毎月分配型やテーマ型、リスク抑制型などのぼったくり投信を保有している方は問答無用で解約することをお勧めしますが、投資の判断は自己責任でお願いします。

最後までありがとうございました