「投資は分散投資が大切です」
「景気減速局面で価格の下落を抑えます」
「ボラティリティが高い局面では…」
リスク抑制型は必要か
暴落が来たりしたときに価格の下落が抑えられるなら安心なのでは?と考えがちですが、結論から言うと、必要ありません。
あくまで私の個人的な見解ですが、その理由を説明したいと思います。
リスク抑制型投資信託とは
多くはバランス型ファンドの1つです。株や債券、リートなど値動きの違うものを組み合わせたり、変動に合わせて配分を変更して価格の変動を抑えます。
多くのリスク抑制型ファンドは中身の多くを債券に投資することによって価格の下落を抑えています。
確かに債券を入れることで振れ幅が小さくなります。
販売ランキングの上位になっているから内容を尋ねると「リスクを取らずに運用できる商品です」なんて勧められるかもしれませんが、大抵のものは買ってはいけません。
リスクとリターンを考えて購入する
投資対象の大まかなリスク
国内債券 10%
先進国債券 10%
国内株式 20%
先進国株式 20%
投資対象の見込まれるリターン
国内債券 0%
先進国債券 0%
国内株式 5%
先進国株式 5%
国内の債券のリターンは現在、金利がつかないので0%と考えていいと思います。
外国の債券は利回りが高いと考えられがちですが、為替の影響を受けるので相殺されてリターンはほぼありません。
同じように「高利回りの債券ファンドがありますよ」とか「外貨預金しませんか」などと言われるかもしれませんが、気を付けないといけません
投資はシンプルに考える
例えば、株式に30%債券に70%投資するファンドがあったとします。
100万円を投資しようと検討していたとして、株式の部分はリターンが見込めますが、債券の部分はリターンは0です。
むしろ債券の部分はリスクを取っているにも関わらず、運用手数料の分マイナスです。
もし私なら、株式だけのインデックスファンドを30万円分だけ購入して残りは通帳に預金しておきます。
それだけでリスクは低くなるし、リターンはほぼ変わりません。年間の運用手数料も安くすみます。
後々もう少しリスクを取ってもいいと考えたのなら、また追加投資することもできますしね。
・耳触りが良くて中身がよくわからないもの、複雑なものは選ばない
・株式だけのシンプルがいちばん